2018年1月3日付で人類が発見した最大の素数の記録が更新されたことが発表されました。GIMPSによって2017年12月26日に発見されたその素数(桁)は
でMersenne素数です。これで知られているMersenne素数の個数は個となり、偶数の完全数も
で個を数えることとなりました。
2018年1月3日付で人類が発見した最大の素数の記録が更新されたことが発表されました。GIMPSによって2017年12月26日に発見されたその素数(桁)は
でMersenne素数です。これで知られているMersenne素数の個数は個となり、偶数の完全数も
で個を数えることとなりました。
Mertens関数は
で定義されます。ここで、はMöbius関数です: メビウス関数 - INTEGERS
の次にMertens関数の値がをとるのはです。
など。
Riemann予想は任意のに対して
が成り立つことと同値です。Mertens関数に関するこの評価からRiemann予想が導出されることは次のように証明されます*1:
, とする。トーシェント関数に関する漸近評価 - INTEGERSの補題1およびAbelの総和法*2より
が成り立つ。と仮定すると、積分は
と評価できるので、で広義一様絶対収束する。よって、は任意であるから、はで正則となり、(関数等式により)これはRiemann予想の成立を意味する。 Q.E.D.
ちなみに、MertensはRiemann予想より強い
を予想していましたが、1985年にOdlyzko-Rieleが
を示す形で反証しています。