この予想はFeit-Thompsonの定理の文脈で、もし正しければその証明を簡略化できるだろうという形で提起されました。より強くとは互いに素であるかという主張も考えられますが(これがFeit-Thompson予想と呼ばれることもある)、
N. Stephens, On the Feit–Thompson conjecture, Math. Comp., 25 (1971), 625.
において、こちらは否定されています。実際、, とすると、
ですが、桁の数もで割り切れます。
この予想はFeit-Thompsonの定理の文脈で、もし正しければその証明を簡略化できるだろうという形で提起されました。より強くとは互いに素であるかという主張も考えられますが(これがFeit-Thompson予想と呼ばれることもある)、
N. Stephens, On the Feit–Thompson conjecture, Math. Comp., 25 (1971), 625.
において、こちらは否定されています。実際、, とすると、
ですが、桁の数もで割り切れます。
この記事は非公開化されました。
非公開前の内容要約: Fermatの小定理、Eulerの定理の証明におけるIvoryの論文の紹介。ついでにIvoryの初等幾何における結果も紹介している。
この記事の内容は部分的に書籍『せいすうたん1』の第8話に収録されています。
integers.hatenablog.com
まず、正整数の逆数を並べます。
その後、ある計算規則に基づいて一行ずつ下に数列を追加していきます。その計算規則は
新しい数列の左から数えて番目の数がで、の上にある数がのとき、
と計算されます。
この計算規則に基づいて得られる数列の一部分を見てみましょう:
例えば、
の部分は
と計算されています。
さて、こうして得られた計算結果の一番左端に注目してみましょう。
なんと、関-Bernoulli数になっています!!
これが、秋山・谷川アルゴリズムです。
数列をおよび漸化式
で定義するとき、を示せばよい(は関-Bernoulli数)。と母関数を作ると、漸化式よりのとき
が成り立つので、とおけば
であり、
を得る。Bell数の母関数表示と第二種Stirling数 - INTEGERSの補題1の第二種Stirling数に関する
という公式があるので、と変数変換して利用すれば
なる等式を得る。右辺の微分を実行してを代入して倍すると、
が得られた。これは関-ベルヌーイ数の第二種Stirling数を用いた公式 - INTEGERSの(5)式より関-Bernoulli数に等しい。 Q.E.D.
最近、秋山・谷川アルゴリズムの広範な一般化が川﨑・大野によって得られています。