だって素数の無限性を出せるんだからね!!
定理1 をを満たすような複素数とするとき、が成り立つ。
Möbius関数についてはメビウス関数 - INTEGERSを参照してください。
証明. を
とおく。これらはで絶対収束し、解析関数を定める。
と計算できるので、両辺を微分することにより
を得る。Möbius関数の記事における補題1によって、これはに等しいことがわかる。つまり、は微分方程式
を満たすので、を得る。 Q.E.D.
定理2 素数は無数に存在する。
証明. 素数が有限個しか存在しなかったと仮定して、を全ての素数とする。とおく。このとき、
が成り立つので、定理1より
である。右辺は有理数であるが、eが無理数であることの5通りの証明 - INTEGERSの第四証明よりは無理数である。これは矛盾。 Q.E.D.