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数、特に整数に関する記事。

素数大富豪における1279の有用性

素数大富豪では、1, 2, 7, 9を用意しておけば1729を作ってラマヌジャン革命を引き起こすことができます。ですが、並び替えた1279が素数なのでこちらを利用することも考えられます。

この1279はちょっとした特徴を持っており、偶数消費型素数として活躍します。

というのも、各数の間に2を三枚挿入してできる数、4を三枚挿入してできる数、6を三枚挿入してできる数、8を三枚挿入してできる数

\begin{align}&1\color{red}{2}2\color{red}{2}7\color{red}{2}9 \\
&1\color{red}{4}2\color{red}{4}7\color{red}{4}9\\
&1\color{red}{6}2\color{red}{6}7\color{red}{6}9\\
&1\color{red}{8}2\color{red}{8}7\color{red}{8}9\end{align}

がそれぞれ素数になっているのです。

更に、0を三枚挿入した

1\color{red}{0}2\color{red}{0}7\color{red}{0}9

も素数になっています。素数大富豪で一応 T2X7X9|X=0|X=0 と出すことが可能です(数譜についてはこちら)。

追記) 下記参考文献でこの数を知って書きましたが、なんと

\begin{align}
&1\color{red}{10}2\color{red}{10}7\color{red}{10}9\\
&1\color{red}{12}2\color{red}{12}7\color{red}{12}9
\end{align}

も素数でした!(1142147149は合成数) これはΑσαγγηさんのtweetでの指摘で気づきました。

素数大富豪はトランプゲームであり、1012はそれぞれ一枚のカードで出すことが出来ますが、いよいよ1279は素数大富豪において特別な素数である気がしてきました。