は次のような周期として定義されます:
数値は
までは誰でも覚えていると思いますが、その続きが
なので覚えやすいですね!
に関する次の級数はとても有名です:
これはTaylor展開
の収束半径上の代入であって条件収束ですが、例えば証明は
に書いてあります。
上記Taylor展開においてを代入すれば
なる表示も得られます。
①はLeibnizの公式
に類似した公式と言えますが、Machinの公式
の類似の公式
はEulerが1748年に発見しています。と記号を定めると
が成り立ちます。これは双曲線関数の加法定理に他なりません → 双曲線関数の加法定理とその証明 | 高校数学の美しい物語
この公式によって
が成り立つことを確認できるので、Eulerの公式が成り立つことがわかります(に注意)。
では高野喜久雄の公式を紹介しましたが、についても非常に収束の速い式が発見されています:
ちなみに、ここに現れたのうち素数でないのは
のみです。
さて、が超越数であることはHermite-Lindemannの定理
から従いますが、ここではの無理性のより直接な証明法を紹介しましょう。
定理
は無理数である。
証明. 非負整数に対して
とおくと、
と計算されるので、特に
がわかる。ここで、。また、
なので、十分大きなに対して
と評価される。ただし、数列lcm[1,2,…,n]のgrowthと素数定理 - INTEGERSで証明した を用いた。中括弧の中身は
なので、もし
が有理数であれば、十分大きい
で矛盾が生じる。 Q.E.D.