一般のSzemerédiの定理を証明する。として、次の主張を考える。
(i) 任意のに対して、はに含まれる。
(ii) かつをの最小元とする。このとき、任意のとに対して.
(iii) に対して、任意のでが成り立つようなはを満たす。
(iv) に対してをとると-AP が存在して、上ではと成分が一致するようなに対してが成り立つ。
は成立する: (ii)〜(iv)は主張がない(自動的に成立)。は一点集合なので、(i)についてはの含む-APの存在を一ついう必要があるが、それは記事4の注意の議論により任意のに対して保証できる。
主張1の有限版を考える:
をを満たす集合とし、その塗り分け写像を考える。このとき、或るおよび-APの族()が存在しての(i)〜(iv)が成立する。
証明. が成立すると仮定して、同じに対してが成立することを背理法で証明する。すなわち、とをとって、各に対してとなるような, を満たす集合、色塗り分け写像が存在して、どのに対してもとした際にの主張が成り立たないようなものが存在したと仮定する。
を適切にに平行移動する: どの二つのもdisjointであるようにどんどん右の方に平行移動し、任意のに対して「任意の-APおよび-APについて、それを構成する少なくとも二つの元がに含まれている場合はには含まれない」が満たされるようにする。このとき、に含まれる-APおよび-APは必ず一つのに含まれなければならない。
そうして、とする。このとき、であり、に含まれる-APおよび-APは必ず一つのに含まれなければならないことがわかる。
の色塗り分け写像をに対して で定義する。すると、定理1より或る色および-APの族が存在してについての(i)〜(iv)が成立する。
(i)との構成より或るが存在してはに含まれ、(iv)よりの一つの成分を動かすとき(他の成分は固定)は変化しない(よりわかる)。よって、はに依存しない。すると、をだけ平行移動することによってが主張を満たすことになり、背理法の仮定に矛盾する。 Q.E.D.
証明. とする()。密度昇格定理より非有界かつ二重カウンティング性質を満たすようなが存在し、のに沿った密度が存在してが成り立つ。をとる。また、記事4の命題におけるおよびに対してなるをとる(は記事4の③に対する整数)。は非有界なので、を満たすに対してなる-APが存在する。記事4の命題の(i)より個の例外を除くに対して-AP が成り立つ。よって、
とを定義するとが成り立つ。の色塗り分けをの色を
と定めることによって定義する。このとき、より-AP が存在しては同じ色である。すなわち、
が成り立つ。-AP は任意のに対してに属し、なので、記事4の③よりがわかる。すなわち、或るが存在して、任意のに対してが成り立ち、は-AP を含む。 Q.E.D.