インテジャーズ

INTEGERS

数、特に整数に関する記事。

「どっちのビッグマンで待ち合わせ?」

『渋谷のハチ公前』のように待ち合わせの名所が日本各地に存在します。


大阪の阪急梅田駅1階コンコースの東側にある大型ビジョン『ビッグマン(BIGMAN)前』も言わずと知れた待ち合わせの名所です*1

【梅田】ビッグマン前【超定番】 | 大阪待ち合わせ場所.com


実は2014年頃まで西側にも大型ビジョンがありました。


そのため、「待ち合わせはビッグマンで!」というと、「どっちのビッグマン?」と聞き返すという現象がよく見られました。


実際、知恵袋に

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

という質問が投稿されていることからも、この現象が僕の周り以外でも広く見られたのではないかと推察できます。


しかし、このような返答は実はナンセンスなのです!

というのも、西側のビジョンは『コビッグマン』という別名称であり、『ビッグマン』と言えば東側の大型ビジョンであると一意的に定まるからです。


この話を初めて友達に教えて貰ったとき、「へぇ~!そうだったんだ!」と思ったと同時に「小さい方だから小ビッグマンなのかな?」と勝手に解釈していました。

『小さい大きい人』とは変な感じですが笑*2


しかし、この解釈も完全に*3間違っていたのです!コビッグマンは英語表記で"CO-BIGMAN"だったのです!




これは接頭辞coじゃないですか!!!



サイン(sine)コサイン(cosine)のCOじゃないですか!!!




すみません。興奮してしまいました。


実際、高校時代にコサイン以外で初めてCOを使った単語に出会ったので興奮しました。



調べてみるとCOBIGMANという造語を例にあげなくとも、copilot(副操縦士)、coauther(共著者)などの常用の英単語が見つかります。cooperate(協力する)のcoも同じ接頭辞coのようです。 


しかしながら、coに会いたければ数学用語がやっぱり手っ取り早い!!


sine - cosine
secant - cosecant
tangent - cotangent
versine - coversine
vercosine - covercosine
kernel - cokernel
image - coimage
limit - colimit
finite - cofinite
chain - cochain
cycle - cocycle
boundary - coboundary
homology - cohomology
analytic set - coanalytic set
dimension - codimension
algebra - coalgebra
multiplication - comultiplication
unit - counit
ideal - coideal
linear - colinear
local - colocal
product - coproduct
set - coset
tree - cotree


(これらの用語の一部に対して)一般に圏\mathcal{C}に対するある性質を考えるとき、反対圏\mathcal{C}^{\text{op}}に移すことによってその性質の双対を考えることができ、somethingからcosomethingを作ることができます(つまり、\mathcal{C}において"something"であるものは、\mathcal{C}^{\text{op}}においては"cosomething"となります)。



このように私を興奮させたCOBIGMANはもういない。。。。



そう、BIGMANがself-dualになったのだ。

*1:ちなみに「ビックマン」と表現する人もかなり多いです。

*2:余談ですが、私が通っていた高校の音楽室には小部屋が三つあり、一番広い小部屋のことを『大きい小部屋』と呼んでいました。

*3:掛けていた可能性はあると思います。写真を見ても若干小さい気がします。