は素数ですが、ちょっとした面白いことがあって、9乗すると
と、十進法表記でで始まりで終わる数となります。
素数という条件を除けば
があり、
9乗すると始まりに同じ数が並ぶという条件だけであれば、自明なを除いて
などがあります。
これを眺めていると、「9乗すると始まりに同じ数が並ぶような数」には何か法則がありそうです。ここでは、
という系列について考察してみます*1 。
まず、一般に正整数が「9乗すると始まりに同じ数が並ぶような数」であるための必要十分条件は、を桁数を返す関数とするとき
が成り立つことです。これは
と書き直せます。
次に、特殊なケースとしてをで割った余りがであるような自然数とし、とおきましょう。と書けば
なので、です。また、であれば
なので、です。つまり、がわかりました。よって、今考えているについては、であれば
がの始まりにが並ぶための必要十分条件となります。ところで、例えば(のときOK)であれば
を証明できるので、に対して
であれば、すなわち、の小数部分が 以上であればは所望の性質を満たすことがわかりました。
以上の考察により、
という数値から、が得られることがわかります。もっと先を調べると
が見つかるので、が同じ性質を満たすことがわかります。実際、
となっています。
こういった数の無限性を示そうと思えば の稠密性のようなことを示せばよいことがわかりますが、それを示すことはどうやら難しいようです。
*1:他の系列、他の進法や9乗以外でも同様の考察ができますが、現象を(少なくとも私には)完全に解明できているわけではありません。