大きいサイズの素数魔方陣の存在性
ちなみに、魔方陣があった場合、それを構成する数をとすると、
を並べて魔方陣を作ることができます。例えば通常の魔方陣
から
を作ると、素数魔方陣
を作ることができます。つまり、Green-Taoの定理によっていくらでもサイズの大きい素数魔方陣の存在がわかります。
素数多重魔方陣
多重魔方陣(魔方陣=各数を乗、乗、... 、乗しても全て魔方陣になる)というものがありますが、こちらも多重魔方陣が一つあると同じ型の素数多重魔方陣*2の無限性がGreen-Taoの定理から保証されます(の展開と多重魔方陣の定義からわかる)。
例えば、Walter Trumpが三重魔方陣(定和、二乗の定和、三乗の定和)
を発見しているため、素数三重魔方陣は無数に存在する(が、実例は一つも知らない)。
*1:構成する数が全て素数であるような魔方陣。素数魔方陣 - INTEGERS
*2:素数魔方陣かつ多重魔方陣であるようなもの。各数を乗しても素数魔方陣となるようなものは当然存在しない。