と言えば、例えばの整数部分を思い浮かべると思いますが、はGrothendieck素数として有名な数です。
数学のある一般的な理論に関する議論において
同僚「特定の素数で考えてみるべきだ」 Grothendieck*1「具体的な数でという意味か?」 同僚「そうだ」 Grothendieck「わかった、ではにしよう」
というような会話があったという伝説があります*2。Grothendieckと言えばScheme論を創った二十世紀最大の数学者の一人ですが、彼の数学は一般論を抽象的に組み立てたものであり、このエピソードが物語るように具体的な数などには疎かったのかもしれないということで、は彼の名を冠してGrothendieck素数と呼ばれるようになりました。
数学好きや素数好きは異様にが好きな傾向があります。
*1:ちなみに、当ブログでは数学者名はカタカナ表記していないことにお気づきのことと思います。これは私のポリシーのようなものですが、カタカナ表記は表記にブレがあるので使っておりません。実際、「グロタンディーク」、「グロタンディック」、「グロタンディエック」など文献によって様々なカタカナが用いられています。カタカナ表記には読み方が伝わるというメリットはあるのですが、それを犠牲にしても正確さを重視しています。 追記) ブログとして人に読んでもらうために検索対策することも重要だと考え直し、今は題名ではカタカナ表記を実施しています。
*2:例えば、この同僚が誰だったかなどが気になりますが、このエピソードが実話かどうか一度調べてみたいと思います。