インテジャーズ

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数、特に整数に関する記事。

オイラーの等式、スティグラーの法則

e^{i\pi}=-1が成立します。

補足

iは虚数単位とします。Eulerの公式と呼ばれるe^{i\theta}=\cos \theta +i\sin \thetaにおいて\theta = \piを代入することにより得られます。Eulerが出版したのは1748年ですが、実際には同値な形である\log (\cos \theta +i\sin \theta) = i \thetaがCotesによって1714年に発見されています。また、何故かわざわざ移項した形であるe^{i\pi}+1=0が広くEulerの等式と呼ばれていますが、Eulerの1748年の論文にはこの式は登場しないとのことです。

Stiglerのエポニミー法則

Stiglerが提唱した "No scientific discovery is named after its original discoverer"(「科学的発見に第一発見者の名前がつけられることはない」)という法則です。Stiglerは「Matthew効果」というものを提唱したMertonがこの法則の発見者であると主張していますが、Stiglerの法則によって、Mertonの法則とは呼ばれていません。
専門家でないので分かりませんが、「絶対ない」とは思えないので、「必ずしもつけられるとは限らない」と私は解釈しています。これは数学の世界でも極めて頻繁に観察される現象です。
また、「名前を冠された研究者は業績、評価があがる」ことをエポニミー効果といいます。

個人的にはStiglerの法則のような現象が生じてしまうことは仕方のない部分もあるかと思いますが、正しい歴史を認識し、第一発見者を正しく把握することは重要だと考えます。本当にたくさんの例があるので、今後の記事でも逐一「第一発見者と考えられている人」を紹介していきます。