せきゅーん(高校時代)「英単語帳何使ってるん?」
友達(イケメン)「ターゲット」
せきゅーん(高校時代)「ターゲット?たったの1900語やん。俺が使ってる単語帳
やで!!」
私が実際に使用していた英単語帳を見ていただこう:
そう、ジーニアス英和辞典第4版である。
気になってWikipediaで調べてみたところ高校生のせきゅーんは勘違いをしており、9万6千語だった。
ところで、今回なぜこのような記事を書いているかというと、数のエンターテイナーかつ日曜数学者として名高いtsujimotter氏の次の記事を読んだからだ:
この記事は「高校のときにどのような勉強をしていたか?」という質問に対する回答を与えるもので、「自分用のまとめノートをつくる」ことで飛躍的に学力が向上したという。
このブログ記事の注目すべき点は非常に美しいノートを実際に保管しており、それを披露していることだと思う。
私自身はこれほどまでに綺麗なノートを取ったためしがないため、非常に簡明を受けた。
さて、私はtsujimotter氏が何かアクションを起こすと即座に乗っかりたくなる(悪い?)癖があるので、部屋の中に何か高校時代の勉強の痕跡がないか探し始めた。
しかし、探しても全然見つからない。というか大学時代に勉強した痕跡すら殆ど見当たらない。
やっとのことで見つかったのがジーニアス英和辞典第4版(通称"G4")だったということなのだ。
私は現役時代にとある塾に通っており、『京大の英語25カ年』で有名な大月照夫先生のもとで英語を学んでいた(まるで、芸名のような名前であるが本名のはず)。
彼の授業では生徒は常にG4を携帯し、授業中に現れた重要な単語や例文にマーカーで色を塗るのだ。
各色には意味があって、生徒はその規則に従って一生懸命辞書を塗りぬりしていたのである。
ピンクは単語
重要な単語にはピンク色のマーカーで色を塗っていた。
オレンジはイディオム
緑は構文および例文
こうして、辞書の色々な箇所に今でも色塗りの後が残っており、殆ど唯一の自分の受験勉強の爪痕となっているのである。
ところが、実際には授業中以外にもG4を持ち歩くほど好きになり、暇があれば単語を調べて色塗りをしていた。これが単語帳と表現していた理由である。
といっても、当然8万語も覚えられるはずがない。何度か1ページ目「a, A:英語アルファベットの第1字」から丸暗記しようと試みたのであるが、いつも
abandonあたりで諦めてG4を見捨てていた(なお、abandonは3ページ)。
ここで、とても印象に残っている英単語を二つ程、紹介する。
まずは、vibgyor
これは虹の色の順序を覚えるための英単語で、日本語訳のない英単語と言える:
violet, indigo, blue, green, yellow, orange and red
もう一つは
gnomonである。
こういった図形にグノモンという名前が与えられているのである。
全く平行であるべき部分が平行に見えないが、ペイントで一瞬で描いたのでご容赦願いたい。
このようなマニアックな単語が好きだったので
試験に出ない英単語 通称『デナ単』
をいつか出版しようと思っていたのであるが、全く同じタイトルの書籍が実際に販売されたときには「先を越された!」と悔しがったものである。
ところで、お気づきの通り、gnomonは青色で塗られている。
この青色こそが高校生時代のせきゅーんにとって最も勉強になったのである。
大月先生に言われた通りにマーカーを購入したのであるが、マーカーは5色1セットで売っており、
先ほどの色塗り規則は3色で十分だったために黄色と青色のマーカーが残ったのである。
そこで、私は黄色と青色のマーカーの利用法に独自ルールを設けた:
黄色は音楽や物理学、天文学などの趣味に関する用語に用いる
青色は数学用語に用いる
こうして、G4を眺めて数学用語を発見しては喜びながら青色で塗るという作業を続けていたために、数学用語に関しては高校生の内にかなりの量の単語を覚えることができていたのである。これはかなり役に立ったので、高校生の諸君には是非青色のマーカーを買いに行くことをお勧めしたい。
「イデアルは部分環」だそうです。
ちなみに、この辺の色使いは最初のルールに則ってないのは何故なんだろう?
それでは、「あの単語」でこの記事を締めくくろう: