問 凸角形()を二つ以上の凸多角形に分割するとき、各小多角形の辺の数の平均はより小さいことを示せ。
解答 分割の個数をとし、分割によってできる平面グラフの頂点数を, 辺数をとする。このとき、面数はなので、Eulerの定理より
が成り立つ。次数がであるような頂点の個数をとする()。グラフの各頂点の次数の総和はなので、
と評価できる。凸角形の外領域の境界上の辺の数を, 各小多角形の辺の数の平均をとすると、
であり、凸角形の外領域の境界上に次数が以上の頂点が少なくとも二つはあるので、である。以上より、
となって、
が得られる。なので、でなければならない。 Q.E.D.