解答 分割の個数をとし、分割によってできる平面グラフの頂点数を, 辺数をとする。このとき、面数はなので、Eulerの定理より
が成り立つ。次数がであるような頂点の個数をとする()。グラフの各頂点の次数の総和はなので、
と評価できる。凸角形の外領域の境界上の辺の数を, 各小多角形の辺の数の平均をとすると、
であり、凸角形の外領域の境界上に次数が以上の頂点が少なくとも二つはあるので、である。以上より、
となって、
が得られる。なので、でなければならない。 Q.E.D.
解答 分割の個数をとし、分割によってできる平面グラフの頂点数を, 辺数をとする。このとき、面数はなので、Eulerの定理より
が成り立つ。次数がであるような頂点の個数をとする()。グラフの各頂点の次数の総和はなので、
と評価できる。凸角形の外領域の境界上の辺の数を, 各小多角形の辺の数の平均をとすると、
であり、凸角形の外領域の境界上に次数が以上の頂点が少なくとも二つはあるので、である。以上より、
となって、
が得られる。なので、でなければならない。 Q.E.D.
が無理数であることは
で証明しており、が超越数であることも
で証明していますが、この記事では古くから知られている*1「が二次の有理数係数方程式を満たさないことの初等的証明」を紹介します。これは、の無理性証明にもなっています。
証明. が二次の有理数係数方程式の根であったと仮定すると、整数が存在して
が成り立つ。両辺をで割ると
が得られる。ここで、
と書けることを思い出す。とする。①の両辺を倍することにより
と評価できるので、
となって、が従う。が零のときはの無理性に帰着されるので、としてよい。であり、
は正負が交互に入れ替わる数である。しかし、
なので、の符号が異なるような二つのを考えることにより矛盾が生じる。 Q.E.D.