最小の非正則素数について短い記事を書こうと思います。
関-ベルヌーイ数については関-ベルヌーイ数 - INTEGERS
を参照して下さい。番目の関-Bernoulli数を既約分数表示した際の分子をで表し、若干の数値例()を上記記事に掲載しました。
の素因数分解において、赤い素因数はAdamsの定理から分かる自明な素因数であり、色をつけていない非自明な素因数のことを非正則素数というのでした:非正則素数 - INTEGERS
さて、までの数値例を眺めていると、赤い素因数についてはやのように、指数が以上のものが現れます。ところが、非正則素数であるような素因数の部分には指数が以上のものが見当たりません。
実は、そのようなものが存在しないわけではないのです。今回は最小の非正則素数について数値例を見てみましょう。
が最初に現れるのはでした:
素因数としてが最初に現れるのは、です:
ここで、は桁の合成数で
です。誰かの素因数分解を教えてください。
理論的な考察や以外の非正則素数についてはまたの機会ということで、この記事にはをについて掲載します*1。ここで、は「がで割れるような最小の」として定義します。