ディ(ダイ)ガンマ関数は
で定義されます。ガンマ関数については階乗とガンマ関数 - INTEGERSを参照してください。
Weierstrassの無限積表示
の対数をとると(ガンマ関数の極は避ける)
ー①
が得られ、微分することにより
ー②
が得られます*1。更になら
が成り立つので、
関数等式の対数微分をとれば
が得られるので、結局で
なる級数表示を持つことが分かりました*2。これはEulerが1765年に発見した式です。ディガンマ関数はRiemannゼータ値の母関数を与えることがわかります。この式は別の記事で使うことになるでしょう。
①の時点でのTaylor展開をすることによって得られる
あるいは
も有名な式です(当然)。これの対数微分を取ったものが四角で囲った式になります。
*1:最後の和は広義一様収束して、項別微分は正当であることが確認できます。
*2:この式はでも成立します。②の時点でが得られるからです。同じことは integers.hatenablog.com で既に扱っていましたが、そこではディガンマ関数の名前は出てきませんでした。