Rothの定理の証明. を
を満たすような集合とする。示したいことは、
が
-APを少なくとも一つは含むことである。
とすると、
である。密度昇格定理によって非有界かつ二重カウンティング性質を満たすような
が存在し、
の
に沿った密度が存在して
が成り立つ。
なる正整数
を
(
は記事4の命題もの)。
は記事4 の③の
に対する
以上。
(
は記事6の定理のもの)。
を満たすように選ぶ。
は非有界なので、或る
-AP
が存在する(一つとって固定。
)。そして、
を
と定義する。記事4の命題の(i)より
が成り立つ。色塗り写像を
と定義する。すると、記事7の定理4より或る色の類および
-AP
の族
が存在して、
(i) 任意のに対して
は
に含まれる。
(ii) 任意のに対して
.
(iii) は
-APをなす。
が成り立つ*1。の元の色を
とすると、(ii)より任意の
に対して
が成り立つ。(i)より-AP
であり
なので、記事4の③より
がわかる。を
に含まれる
-AP
であって、
が成り立つようなものの
のなす集合と定義する。このとき、
が成り立つ。理由: と仮定する。任意の
に対して、
毎に
を作ることができる(
)。
の最小元を
とし、
を
より大きい
の最小元が
であるように順に定める。
は
として、となる番号とする。すると、
である。このとき、
となって①に矛盾する。
(iii)より、は
-長方形であり、(i)より任意の
に対して
である。記事6の混合補題の(i)(単混合)により、或る
が存在して(以下固定)、②より
が成り立つ。よって、内の
-AP
であって、
,
を満たすものが存在する。このとき、
-AP
がに含まれている。 Q.E.D.
*1:この証明中の特別な指定のない「(i)〜(iii)」はこれを指すことにする。