半径 の
次元球の体積を
とします。
定理 
ここで、はガンマ関数です(階乗とガンマ関数 - INTEGERS)。
補題1
は
に比例する。
証明. に関する帰納法で証明する。
のときは
なので成立する。
のときに主張が正しいと仮定する。
であり、帰納法の仮定より なので、
と のときも主張が成立することが示された。 Q.E.D.
に対してベータ関数を
と定義します。次の公式は基本的なので演習問題とします。
補題2 以下の各公式が成立する。ただし、
は複素数、
は正整数、
とする。
それでは、定理の証明を与えましょう。
定理の証明. 補題1より
が成り立つので、
を得る。被積分関数が偶関数であることに注意して、と置換することにより
を得る。この式があれば数学的帰納法によって定理を証明できる。 Q.E.D.
定理から
と書けることがわかります。