当ブログでも既に何通りもの証明を解説しているように、素数の逆数の和は発散しますが
素数 までの素数の逆数和がそれぞれを始めて超えることが知られています。例えば、E. Bach, D. Klyve, J. P. Sorensonによって
及び
が得られています。
16843:ウォルステンホルム素数、調和数、調和級数、オイラーの定数 - INTEGERSで第調和数がで整数になり得ないことを証明しましたが、ここでは次の定理の証明を紹介しておきます。
定理 で番目の素数を表すとき、は整数ではない。
証明. 背理法で証明する。すなわち、或る整数が存在して
と書けたと仮定する。このとき、
が成り立つが、なので
である一方、
なので、これは矛盾である。 Q.E.D.