この記事では標題の主張を証明します。この事実からは「相異なる三角数の和として表すことのできない最大の整数」という特徴を持っていることがわかります。
証明は
integers.hatenablog.com
で紹介したSierpinskiの補題に基づきます:
補題 (Sierpinski 1955) 自然数列が次の二条件を満たすと仮定する:
- 非負整数が存在して、に対してが成り立つ。
- 非負整数が存在して、なる任意の整数がと書ける。
このとき、以上の任意の整数は数列の有限個の相異なる項の和として表される(ただし、のときは個の和も含める)。
標題の主張の証明
三角数はでを満たす。のときにSierpinskiの補題の条件を満たすことを確認すれば試合終了。
Q.E.D.
付録: 三角数
平方三角数については昔記事を書いたのですが
integers.hatenablog.com
三角数の数値を載せていなかったので、少し付録として載せておきます。